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そんな松本から程近い安曇野市に金沢さんの工房があります。轆轤と椅子の座編みを専門にしてくださる今では数少ない職人さんです。県内外の多くの中小家具工房がこの金沢さんなくしては成り立たないと言っても過言ではありません。 |
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先輩の轆轤職人から「職人は頼まれた仕事は何でもこなせなきゃダメだ」と言われ、当初は
、お椀やワイングラスなどの器物も挽いたそうですが、今では殆んどの挽き物がスピンドルのようで「椀などの器は産地で挽いてもらったほうが安いよ・・」と控えめなコメント、でも私は以前どうしようもなくイビツになった欅の茶托50枚ほどを奇麗に挽き直して頂いたことがあり、その精度の高さに感銘した覚えがあります。 |
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ペーパーロープや井草を使った椅子の座編みもしてくださる金沢ざんはマテリアルにもこだわっています。現在多くのペーパーロープは輸入物ですが、金沢ざんは国産の和紙をよって仕上げ、イグサも地場産にこだわり、今では年に1度、松本と上松の技術専門校で座編みの特別講師として活躍されています。
技術の継承、後継者の育成にも尽力をつくす金沢図工さんに日本の物づくりの光を垣間見た気がしました。 |
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長野県には一人や数人でやっている家具工房がたくさんあります。特に松本周辺には先人達が培って来た民芸家具を伝承する人、松本や上松技術専門校を卒業し自立するクラフトマンなど、木工房が多く点在する地域でもあります。 |
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20歳で中央民芸本社に入社、29歳で独立し、民芸では主に「木取り」を担当、轆轤は趣味でしていたそうで、金沢さん曰く「師匠はいなくてね、轆轤は自己流です・・」
と謙遜なお言葉。独立直後は家具工房に木取りのバイトに行ったり、車の運転のバイトをしたりと、「すぐには轆轤で食えないしね・・」と当時のお話をお聞きしました。 |
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工房内で面白い物を見つけました。照明のペンダントコードのストッパーたそうです。構造上すでに穴が開き小さな物で大変な加工ですが確実な仕事をして下さいます。 |
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01,会社名、工房名を教えて下さい。
02,代表者のお名前を教えて下さい。
03,代表者の出身地はどこですか?
04,何でこの道に入りましたか?
05,今の地に工房を構えた理由は?
06,木工の履歴を教えて下さい。
07,差し支えなければ木工に携わる以前の職歴を教えて下さい。
08,差し支えなければ最終学歴を教えて下さい。
09,どこかの団体に所属していますか?
10,コンペなどの入選暦を教えて下さい。
11,よく使う樹種を教えて下さい。
12,なんでその樹種を使いますか?
13,得意とする作品は何ですか?
14,木材以外で使用する素材はありますか?
15,よく使う電動工具はどれですか?
16,よく使う手道具はどれですか?
17,持っている資格を教えて下さい。
18,これから身に付けたい技術はありますか?
19,貴方の作品はどこで購入できますか?
20,家具以外での副収入、仕事があれば教えて下さい。
21,製図は手描きですか、CADですか?
22,導入したい機械、工具、設備、技術等はありますか?
23,肩書きはなんと呼ばれるのが似合っていますか?
24,他人には負けないと思う技術があれば教えて下さい。
25仕事は何時から何時までですか?休みは?
26,この仕事をしてて嬉しかった事をお聞かせ下さい。
27,この仕事をしてて辛かった事をお聞かせ下さい。
28,今までに仕事上の大きな怪我はありますか?
29,自分で作った物を使っていますか。それは何ですか?
30,身内はあなたの作る作品をどう評価していますか?
31,物づくりに関し、影響を受けた人、尊敬する人を教えて下さい。
32,休日は何をしていますか?
33,子供には後を継がせたいですか、もしくは継いでいますか?
34,趣味は何ですか?
35,好きな食べ物は何ですか?
36,年収一千万の公務委員と今の仕事が選べます。どちらを選びますか?
37,今の仕事を続けると人間国宝です。ですが、それを破棄すると当選宝くじ3億円ゲットです。どちらを選びますか?
38,この仕事を選んで幸せですか?
39,ご苦労さまでした。最後に、あなたの夢をお聞かせて下さい。
工房探訪人 古川喜啓
2006年1月24日 |