手作り家具の製作と販売

■地震から身を守るテーブル物語・2話■

地震における死亡原因のトップに圧死があげられています。悲しい事に婚礼箪笥や食器棚など、家具は凶器に変わります。しかしテーブルや机など、身を守ってくれるのも家具です。

右の写真はうちで製作したダイニングテーブルの一例です。Aのようにシンプルな4つ脚やDの様な板脚などデザインは様々です。では天板の厚みや材種が同じと仮定して、どれが地震における落下物に対して強いでしょう?

それはDもしくはBといえます

薪割りや空手の板割りと同じで、木は木目に沿って割れやすい性質があります。ですから木目と直角に板脚ガ付き、なおかつ梁の様な貫が下部をとおるDが落下物に対し強いと言えます。

では今回新潟のお客様に収お届けしたBはどうでしょう?

座卓兼用テーブル
実はこのダイニングテーブル、座卓兼用のテーブルで、細工の関係から下部には木目と直角に通常より多くの吸い付き桟が付いてます。 座卓兼用テーブル
そして座卓兼用のテーブルですので、テーブル時の脚の構造は黒線の様な三角形で天板と接しているため横からの圧力にも潰れにくく、木目方向の割れにも強い構造であることが分ります。

そしてもう2点、このテーブルは一枚板を使っている為天板の厚みが60mmあり、重量もそこそこあるのでずれにくい、変な話ですが今回の新潟県中越地震でそんな事を思いました。

 

つづく・・・・・・・04/11/23

座卓兼用テーブル

【追記】

今日は小布施駅舎で新潟県中越地震のチャリティーコンサートが開催され「よしのや教室」で二胡をご指導頂いている幸福龍先生 の演奏もあり、義援金が集まりました。早く通常の生活に皆さんが戻れ、すこやかな暮らしに戻れることを祈っています。