さて、お客様から届いた遺品は当時の新聞に包まれていました。
昭和55年 (1980) 10月31日の「多磨都民板」です。
セピア色に染まった41年前の昭和の新聞です。私が19歳、上京した頃です。遥か昔とも感じますし、つい最近の気もします.。私が壱話で書いた「特に昔の人は・・・・」の昔の人とは昭和人(しょうわびと)です。
戦中戦後と昭和を生きた人々は物を大事にします。と言いますか、物を捨てられないんじゃないかと思います。断捨離なる言葉が生まれ、捨てる事が美徳なる風潮もありますが、押入れの天袋に、セピア色の新聞に包まれた得体のしれないものがあってもいいのです。 |