さて囲炉裏が完成しました。 オイルは木の質感を活かした仕上げが魅力ですが、防汚・防水性に弱く外部要因に左右されやすいのが弱点です。マメにメンテナンスをすれば素晴らしい家具になります。数十年前に納めたオイル仕上げのテーブルが風格のある物に変化していたのに驚いた覚えがあります。これはお客様がマメにオイルメンテナンスをしてた賜物です。 |
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弐話でも触れましたが、お客様のリクエストで囲炉裏蓋がガラスになっています。これは灰に模様を描き「灰模様」を楽しみたいとの事です。私自身も初めてトライしてみましたのでとても勉強になりました。灰ならしと言うコテベラを使い紋様を描いていきます。描いた紋様に動物や花などの木型(ハンコ)などを自作して押すのも面白いですね。
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さてお届けです。当初、業者にお願いしようと思っていたのですが、お客様が引き取りに来てくださると言う展開になりました。 囲炉裏は無事に福島に旅立ちました。何事も無ければ百年?・・二百年?・・いや三百年と福島の地に居続ける事でしょう。自分の作品が死後も永遠とこの世に存続する不思議を考えつつ「囲炉裏テーブルをオーダーで作るお話」はこれで終了です。 |
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PS お客様が囲炉裏テーブルを引き取りに来た際、欅の一枚板の修理をお願いされました。後日この一枚板を配達に福島まで伺いました。 |
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それは「とら食道」です。 私なりに言葉にするなら「魂の一杯」です。 道は違えども魂を込めた品作りを目指したいものだと思いました。 |
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2021/8/05………………終」 |