欅の水屋箪笥　総無垢

◆こちらの作品は和歌山県の工務店様よりご依頼頂きました。

◆框組の箪笥なので一見すると材積が少なく見えますが、欅の厚板を何枚も使い贅沢に作りました。ガラスは輸入アンティークガラスを使用しています。

◆材質：欅総無垢　抽斗内部：桐　◆仕上げ：オイル　◆高さ197幅150奥行き37cm

◆扉の縦格子は柾目の目が積んだ素直な良材ばかりを使います。良材でない欅を細く挽割るとエビの様に曲がってしまいますので、何気ない部材ですが重要なポイントです。

◆間口が広く奥行が狭い抽斗なので三段引きスライドレールでご提案致しました。

◆裏板も12㎜厚の無垢材を使用しています。縦格子同様こちらも薄く挽割った時点で反ったり捻じれたりします。木取り段階では使用面積の1.5倍は必要で非常に歩留まりの悪い職人泣かせのパーツです。

【オーダー家具欅水屋箪笥の製作事例】

工務店様よりメールでお見積りのお問い合わせを頂きました。工務店様が手掛けるお宅のお施主様からのご依頼で、メールには図面とイメージ画像が添付（下画像）されておりました。

頂いた図面では正面框部分が留め継手になっておりましたが、側框との接合強度や、この箇所を留めにする必要があるのか？など、検討した結果横框を伸ばす通常よく見られるデザインでご提案させて頂きました。工務店様とは多くのやり取りを重ね3度の図面修正を重ね下画像が最終図面となりました。

下はクライアントの工務店様より頂いた画像です。軸組みの素敵な和室に収まりました。天板や側板の鏡板は杢目が揃うように大変な気を使いましたが、残念ながら見えません。しかし、良い職人は見えない所も手を抜かずしっかりした仕事をすると昔から言われています。評価は後から付いて来ますので後世に向けて良い仕事が出来ました。

◆全て受注製作ですのでサイズや色など職人が細かな所までお聞きして、そして丁寧に作ります。まずはお問い合わせ下さい。