手作り家具の製作と販売

■Hさんちの水屋物語「スタイル」・3話■

 

淡々と続いた板ハギの作業もようやく終わり、いよいよ板の加工に入ります。

見た目同じ家具でもプロセスや作り方はそれぞれの工房によってだいぶ違うと思います。
右写真、プレス機で接いだ板からボンドがはみ出していますが、うちの場合ボンドを拭き取る作業はしません。

工房には3点式のベルトサンダーがあります。
ベルトサンダーって・・・?
これは長い紙やすりが3ヶ所のローラーを軸に矢印の方向に回転してる機械です。前後に動くテーブルに研磨したい材を乗せ、紙やすりの上からあて木で
はみ出たボンドを「が〜〜〜」って削っちゃいます。

「が〜〜〜」ってなんか物凄く荒削りな加工表現ですが、こいつホントは精度が高い平面加工が出来る優れものです。

このベルトサンダー導入以前は はみ出たボンドを丹念にふき取り、平面に手鉋をかけ、そしてあて木に巻いたサンドペーパーで木地を研磨する、大物になればなるほど無垢家具の木地調整はホント大変な作業でした。
上の数工程を省略出来る事によりコストパフォーマンスの高い作品提供が出来るわけです。

なんと言いますか、よしのや流?古川流?
まー私のスタイルっー事です。

【つぶやき】
【最近関東一円では40度前後の酷暑が続いています。東京では最低気温が30度を切らない厳しさのようですが、信州も暑いです。暑いとはいえ夜はクーラー無しに快適に睡眠できる自然環境に感謝しているこの頃です】

04/7/22・・・・・つづく