さて無垢の家具には狂いが生じる欠点があります。それを避けるため、材料の選定と十分な乾燥を行います。 今回の材料は全て四方柾目の良材を使いました。下図の様に板目は竹の子の様な木目で、いかにも木と言える模様ですが、板目は柾目に比べ反りやすく割れやすい特性があります。そんな事から今回の製作には木目が平行にみえる柾目を主に使用しました。 |
|||||||
そんな伸縮に対応出来るように、今回の組み手は、多くの箇所に「蟻組接ぎ」の手法を使ってます。 |
|||||||
|
|||||||
この手法はボンドを使わずに板を結合でき、そして伸縮に対応出来るすぐれた組み手です。 |
|||||||
一つ一つの工程を慎重に加工して、そして本体の組み立てを行うと、一枚のパーツだった板どうしが、大きな水屋となっていきます。 組み立ては比較的アッという間です。それ以前の板接ぎや木地研磨、加工などを段取りだとすると、段取り八分組み立て二分といったところしょうか。 さて本体の組み立ても終わりました。次回は建具と抽斗の製作の模様です。お楽しみ下さい。 【つぶやき】 04/8/01 |
|||||||