手作り家具の製作と販売

■スコフィールドさんと海を渡る水屋物語「安全」6話■

前回六本木ヒルズに展示されているマンハッタンのミニチュア模型のお話をしましたが、そのビルの回転扉に子供が挟まれ、死ぬという痛ましい事故がありました。
大企業なり私のように小規模で物づくりをしている者であれ デザインやオリジナリティーだけを追求して物づくりをしてはいけないと思うのです。製造物責任法(PL法という法律があるように、物はまずは安全であるべきだと思っています。私の場合 扉や椅子や木製遊具などホント慎重に考えなければいけない分野です。
それと近年日本の住宅環境はシックハウスなるアレルギーの話題が上がります。そこで塗料や合板・接着剤にいたるまで各メーカーがフォースター(四つ星)なるホルムアルデヒドの発散量が極めて少ない環境対応製品を販売するようになって来ました。勿論うちも全て環境対応製品を使用しているのです。
この辺の細かさはもしかして日本だけでしょうか?先日頂いたメールに
「日本は鳥インフルエンザで大変な様子、インターネットやNHKの番組を放送するテレビジャパンなどのニュースで報道されてます。日本では、BSEといい鳥インフルエンザといい、何を食べていいか大変ですねこちらは日本人から見るとあまり気にしないような感じです、スーパーには牛肉もいつもと変わりなく置いてあるし、普段だってこの肉大丈夫かしらなんてのを平気で店頭に並べてますからね。清潔好き、食にこだわる日本人には、ちょっとしたおどろきです。」
とありました。また聞いてみようと思います。
さて話題が変わります

いよいよ水屋の形が見えてきました、まもなく完成です。上から2枚目の写真は本体の組み立てをしているところです。接着剤を付け、クランプと言う道具で乾くまで締め付けている作業です。

製作には沢山の特殊な道具を使います。そこら辺の道具の多さもプロの仕事のうちです・・・と威張っちゃいます(^_^.)

そして右が建具や抽斗の仕込みをしている所です。お気づきでしょうが色がツートンです、勿論建具も本体と同じ色になるのですが。本体は部品の段階で塗装をしてしまいます、その方が綺麗に塗装が出来るのです。建具や抽斗はどうしても本体に合わせて微調整が必要な為、仕込み作業後に塗装を施します。

さて今回は物づくりの視点から簡単ですが「安全」について触れてみました。いかがでしたか?それでは次回をご期待下さい。

・・・・・私個人の好みですが、本体と建具・抽斗(ひきだし)の色が違うデザインは以外 に好きです。

2004/4/16・・・・・・つづく