手作り家具の製作と販売

■スコフィールドさんと海を渡る水屋物語「NEVER ENDING STORY」12話■

2004年6月29日「パーフェクトです」の件名でメールが届きました。

古川様、
「本日午後家具が無事無傷で届きまし た。ご心配頂いてましたが、古川さんの厳重な梱包のおかげです。配送トラックから到着の30分ほど前に電話連絡をもらい、それを受けて主人が仕事先から早退。4時半頃トラックが到着し、ビルのドアマンと主人とでエレベータに乗せてアパートまで運びました。開梱は主人と二人でわくわくしながらの作業。色が結構不安だったのですが、もうパーフェクトにマッチしているのです。下駄箱を玄関においてみたら、とてもおしゃれな和風の玄関になりました。水屋箪笥もイタリア製のダイニングテーブルとうまくマッチして面白い和洋のバランスとなりました。ダイニングルームのスペースが広くなったようです。インターネットでこんなに大きな買い物は初めて、でもすばらしい出会いができたと思います。古川さんの職人魂には主人もとても感心し、とてもいい仕事をしてもらったと喜んでおります。
それから、りんごのとてもかわいい時計ありがとうございました。両手にすっぽり入る温かみがいいのです。大切に使わせていただきます。また、経過をご連絡申し上げます。」

Y スコフィールド

不思議な気分です。2003年11月7日にお問い合わせ頂いた水屋箪笥と下駄箱が、私も行った事の無いニューヨークのマンハッタンに有るのですから。頂いた画像で鎮座している家具たちを見てると、「見知らぬアメリカの地で大変だろうが、イタリアのダイニングと仲良く手を取りあって、ご主人様に好かれる様に、がんばれよ」と心の中で祈ってしまいます。

ひとまず肩の荷が下りました。
これで【スコフィールドさんと海を渡る水屋物語】も最終章です。ポッカリ心に穴が開くような寂しさです。スコフィールド様から大変貴重な体験をさせて頂き、尚且つ素晴らしい出会いに心から感謝したい気持ちです。本当にありがとうございました。

そして最後まで付き合って頂いた読者の皆様にも感謝いたします。【スコフィールドさんと海を渡る水屋物語】に足を踏み入れてしまった読者の皆さんも私もスコフィールドさんも、100年後この世に存在していないでしょう?でも彼ら水屋は確実に私達より長生きします。どーゆー生涯を送るのでしょう?200年後SOHO辺りのアンティークショップで売りに出されてるかも知れませんし、国境を渡ってるかも知れません。考えてみると彼らの人生は今始まったばかりなのです

そう、水屋の物語は最終章にして今始まったばかりです。この地球が青く輝き、海に川に魚が泳ぎ、森に鳥が飛び交う平和な世界であり続ける以上【スコフィールドさんと海を渡る水屋物語】は終わりの無い「永久の物語」なのです。

「NEVER ENDING STORY」・・・・・・・・Good-bye

2004/7/3